逃げ水

2003年5月17日
去年の12月から、ふとしたきっかけでメールを交換している人がいる。
その人は2才年上のバツイチ。
性別は・・・男。
メールの内容は日々のたわいもないこと。仕事の愚痴や最近観た映画の感想、男女間の恋愛観の違いとか。。

私は彼の住所も電話番号も知らない。
でも、彼がバツイチで子供がいることだけは知っている。
彼は可愛い女の子のパパだ。
だけど、お嬢さんは別れた奥さんが大切に育てているらしい。
そして、彼はお嬢さんに“会うことができない”らしい。

“らしい”というのは私が勝手にそう思っているからであって、本当のことはわからない。

メールがきては返事を書く。
そんな彼と会ったのは2月と3月の2回だけ。
彼はすごく優しくてとても明るくて爽やかだった。
話題も豊富だし、誰が見ても好感が持てる青年に見えた。
でも、やっぱりどこか影があるんだよね。
オープンに見える彼が、どうしてもギリギリのところで人を受け入れない、そんな感じに私には見えた。
だから、私は彼に親近感を持ったの。

私は自分でも人なつっこい方だと思うし、誰とでも初対面で話すことができる。(ま、だからこそ夜のバイトができるんだけど)
友達も多いほうだと思う。
誘われればよっぽどのことがない限り誰とでも遊ぶしね。
だけど、今まで本当の自分を見せることができたのは、8年間付き合った“彼”だけだった。
彼と別れてから、私は男の人を信じることができなくなったの。

『いつかこの人も私を裏切るんだ』

少しでも男の人を好きになりかけると、このことが頭の中を支配して、結局逃げてしまってばかりだった。
で、結局別れた彼を思い出す。

メールの彼は、安心できる逃げ場所みたいな安堵感があった。
恋とか愛とかそういうんじゃなくて、私が今、唯一自分の気持ちが言える相手が彼だった。

その彼からのメールがGW明けからあまりこなくなった。
すごくさみしい。
きっと私に飽きてしまったんだろう。

『いつかこの人も私を裏切るんだ』

どんなに願っても、この声が私の頭の中を支配する。


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