2003年10月28日
警察から連絡がきたのは事件の2日後でした。

「ナンバーから割出した人物で、写真を見てもらいたいのですが。」

警察からの電話であの恐怖心が甦りました。
犯人の顔は暗くて見えなかった。
でも、シルエットや雰囲、髪型なんかははっきり憶えている。
いろんなことが頭の中でぐちゃぐちゃになって吐き気がした。

結局、警察署に行ったのは日曜日。
若い警察官に案内され刑事課の別室へ案内されました。

見せられた写真の顔は全然知らない男の顔だった。
髪形が違う。
でも、こっちの男は携帯を奪い取った男のシルエットに似ている・・・。
すごくすごく悩んでいる私を落着かせようと、若い警察官は優しく声をかけてくれた。

「この写真は5年前ぐらいのものなんですよ。だから今の感じとちょっと違うと思います。」

私は犯人を22,3才だと思っていたが、この写真の男達は29才だという。
全然違う相手なんだろうか・・・わからない。
すると、若い警察官は私にこう聞いた。

「私、いくつに見えます?」

若い警察官はぱっと見て24,5才に見えた。
でも薬指に指輪をしているから、それよりもちょっと上?でも、私服を着たら学生でも通りそう。。

「26才ぐらいですか?」

私がそう答えると若い警察官は笑いながらこう答えた。

「私、29才なんですよ。よく童顔に見られますけどね。」

茶髪のだらしなく伸びた髪にスウェットのパーカーを着ていた犯人。
私は、もしかしたらその外見に振り回されていたのかもしれない。

もう一度写真の男達を食い入るように見た。
でも、やっぱり断定はできなかった。

警察を後にし、心の中に暗い闇が膨らんできた。



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