Boyfriend

2004年7月7日
うちの職場はラジオOKなので、私は毎日ラジオを聞いて仕事をしています。
最近クリスタル・ケイの『Boyfriend』がよく流れるのですが、この曲を聴いてると、思い出してしまう人がいます。

彼は私の最初のボーイフレンドでした。

彼の名は吉岡くん。
うちの高校の近くの男子校の生徒でした。
私は女子校。
知り合った場所は市の図書館でした。

私はテスト勉強の為に図書館に来ていたのですが、途中で飽きてしまい図書館の本を手に取りパラパラとめくっていたのです。
彼は私が手に取った本を借りたかったらしく、私がその本を棚に戻すまでずっと待っていました。
私が彼に気づいて慌てて本を棚に戻すと、彼は笑ってこう言いました。

「読みたかったら、先に読んでいいよ。慌てさせてごめんね。」

いままで、男の子ってがさつで言葉遣いが悪いイメージしかなかったので、彼の優しい言葉遣いに私はとても驚いたのを憶えています。

お互い男女別の高校だったんで、新鮮だったんでしょうね。
少しだけ会話をしただけなのに、とても仲良くなれた気がしました。

2回目に会ったのは駅。
電車に乗り遅れ、駅ビルの本屋でボーっとしている私に声をかけてきたのが彼でした。
電車の時間まで話し込みました。

私服の彼。
制服の私。

今度は待合わせして帰るようになりました。
と、いっても自転車で20分の距離を1時間かけて歩いただけなんですけどね。
ただ一緒に帰るだけの私たち。
手をつなぐこともなく、キスをすることもなく。

でも、いつも私は彼の隣でドキドキしていました。

彼が卒業して東京に行った時は、とっても淋しかった。
東京に行く前、彼からこう言われました。

「魔美ちゃんのこと、好きだったよ。」

その後、元彼と付き合うわけなんですが、付き合ってしばらくして吉岡くんに再会しました。
仙台の街中で、彼は私を見つけて声をかけてきたのです。

彼はおじさんの会社を手伝っているんだと恥ずかしそうに笑いながら言いました。
スーツ姿の彼はなんだかまだあどけなくって、本当に昔のままでした。

あれからずいぶん時が過ぎて、彼が結婚したことを友達から聞きました。
なつかしい私のボーイフレンド。
幸せでいるかな。

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*病院受付嬢さん*
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よろしくおねがいします。

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