不思議スポット

2006年5月11日
私はバス通勤をしているんだけど、いつも気になる家があります。

『 家 』というより『 廃墟 』のほうがぴったりかも。

人が住まなくなった家って荒れていくんだなぁと、いつもバスの窓からその家を見ていました。
その家は茶色いコンクリートの壁が特徴的で、駐車スペースには黄色と黒のビニール紐で覆われ入れないようになっています。

壁は雨風で薄汚れ、ぼうぼうに生えた草がその年月を物語っているような気がします。

いったいどのくらい手入れがされてないんだろう。

きっと近所の子供たちには『お化け屋敷』って呼ばれてるんじゃないかな???
私が小学生の頃、よくそういう家に探検しに行ったものだ。


私が1番怖かったのは・・・『猫屋敷』。
古い木造の家で、中は荒れ放題。
で、その家の中にはたくさんの猫が住んでいた。

暗闇の中、光るたくさんの猫の目。

子供ながらにおしっこ漏れそうでしたよ!!!
今だったら、野良猫たちがたくましくそこを寝床に生きてたんだなぁなんて思えるけど、当時はとにかく『猫屋敷』が怖かった(泣。

そして次に怖かったのが・・・『無人のスナック』。
これは非常に私の記憶が曖昧、というか私以外誰も憶えていないのです。

私は温泉街に生まれ育ったんですが、ご多分に漏れず、やはりスナックなどの飲み屋がたくさんあったんですよ。
で、私たち子供の中で噂になっていたお店があったんです。

それが『無人のスナック』

いつも“営業中”の札が出ているのにお店に入ると誰もいない。
お客だけじゃなく、お店の人が誰もいないのです。
昼は喫茶店として営業してるようだったので、みんなで見に行った記憶があるんです。

ブルーのガラスドアから中をそっと見たんですが・・・誰もいない。

私はドアを開けました。
カランカランとドアについたベルが鳴り、私はお店の中に入ったのです。すると、奥には小上がりみたいな部屋があり、そこにはこたつがありました。

私と友達が「やっぱり誰もいないんだね」と言った瞬間。




ぬぅっとこたつから男の人の顔が!!!!!!!!!


キゃーーーーーーー!!!!!!!
私と友達、もう恐怖で動けない。

男の人は何もしゃべらず、ただ私たちを見てるだけ。
それがほんとに不気味。

やっとの思いでその店を抜け出し、泣きながら帰った憶えがあります。

最近、当時このスナックに一緒に行った友達にこの話をしたら、


「え?なにそれ?」


と、全然憶えてないんです!!!
その他の友達に聞いても誰も憶えていなくて。。。

私は自分の記憶に自信があったので、すごくショックでした。
しかし、今思い返してもそのスナックがどこにあるのかはもうわかりません。猫屋敷もそう。

昔はそういう不思議スポット(というか恐怖スポット)があったんですよね。

毎日あの『廃墟』と化した家を見るたび、思い出します。

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